2019年6月13日木曜日

お菓子で巡るスペイン【その3 マンテカーダ?マンテカード?】

こんにちは。スペイン菓子工房ドゥルセ・ミーナの藤本です。

スペインのお菓子は時々、同じような名前のお菓子が全く違う地方にもあるため混乱することがあります。スペイン人の友人とお菓子の話しているときでも、「あれ?なんだかお互い違う物について話しているのかな?」と勘違いに気づくこともあります。
スペイン人でも地元のお菓子と同じ名前のお菓子が、違う地方にあるとはご存じない方もいます。(私も日本の各地方のお菓子をすべて知らないのと同じことですね。)

マンテカーダ、マンテカードもよくある言葉の1つの様です。
スペインの北部で「マンテカーダ」というと、バターの入ったビスコチョというイメージです。(例)マンテカーダ・デ・アストルガ)
アンダルシアで「マンテカーダ」というと、ポルボロンなどの類のマンテカーダになります。
カスティーリャ地方の修道院菓子でも「マンテカード」というラード菓子を見たことがあります。

マンテカード、マンテカーダ、ポルボロンなどのお菓子で有名な、セビーリャ県のエステパという町がありますが、そのほかにもこれらのお菓子の発祥説があるのが、マラガ県のアンテケラという町です。今回、幸運にもそこの方たちのお話を聞く機会がありました。

アンテケラでは、油脂の配合量が多い順にマンテカーダ、マンテカード、ポルボロンだそうです。
口の中で貼りつくような食感があるのがマンテカーダ、マンテカード、
ほろほろ感が強いのがポルボロン
確かに、マンテカーダは他の2品より直径を大きく作るため、油脂が多くないと崩れてしまうというのはありますね。

私も知らないことがまだまだ沢山あるのですが、今回このようなお話を伺えて現地の方たちに感謝を申し上げたいです。
5月下旬でしたので、夜10時くらいまでは薄明るいのですが、夕方8時からお話始めたので遅くまでお付き合いいただいてしまいました。スペインではこのような夕方が本当に気持ちがよく、多くの方がカフェやバルのテラス席などで何か飲みながら涼んでいます。

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